Fumikoの楽しいガーデニング
Lesson 9
土中の水分とマルチング
1.土中の水分

水分といえば、生き物の体の水分や土中の水分が月の満ち欠けに影響されるという話を聞いたことはありませんか?大きな水である海の潮の満ち引きも月の引力に影響を受けていますよね。
一般的には、新月から満月に向かって土中の水分は増加し、月が欠けて行くに従って減少するといわれています。オーガニックガーデニングなどではその原理を使い、ムーン・カレンダーに従って種まきなどを実践する場合もあります。満月までの水分が増加する時期には地上部で育つ植物の種まきや植え替え、接木などに適しており、実際満月の2日くらい前に種を播くと発芽率が高くなることが実験で確認されているそうですよ。この時期は朝に作業をするとよく、逆に月が欠けていく時期は土中の水分が減少するため、根菜など地面の下に向かって育つ植物の植え替えや種まきなどに適していて、この時期には午後から夕方の作業がよいと言われています。
古代の農業では月だけでなく、自然の現象と一体化した作業をしていました。見直してみる価値はあるのではないでしょうか。・・・ちょっと脱線したかしら。農事暦の話はまた別の機会にしましょう。
さて、適度な保水性のある土は有機質をたくさん含んでいるものですが、逆に土中の水分が多すぎると根が酸素不足になり根腐れを起こす原因となります。皆さんの庭はいかがですか?
砂質土壌で排水性が良すぎる場合は保水性をよくするために腐葉土などの有機質を足してあげる必要があるかもしれません。

また単に粘土質の花壇の土などを排水性の良い土に変えたい場合は砂やパーライト、根腐れ防止剤の珪酸白土などと共に腐葉土を混ぜ込みます。
2.マルチング

3.マルチングの効果
マルチングの効果としては- 土中の水分の蒸散防止・植物に必要な水分の保持
- 高温や乾燥、冬の寒さから根を保護
- 雑草の発芽や生育の防除
- 土中の微生物に栄養を与えて豊かな土にする
- 日照によって土が固くなることを防ぎ美観に貢献する
4.マルチングの量

5.マルチング材料
マルチングに使うことができる材料にはいろいろありますが、上に述べたような効果のうちひとつかそれ以上の効果を併せ持つマルチングの材料を紹介しましょう。日本の農業では、藁やビニールでマルチングしているのを良く見かけますね。マルチングは、植物のためだけでなく、園路などに用いて雑草を防除したり美しく見せたりすることもできます。またマルチングはたいていの場合は撒くだけですから施工方法が簡単なのも嬉しいことです。
花壇などにお使いの場合、特に自然素材のものは、次に植え替える時、土にすきこんで使えることからごみも出すことなく、経済的ですからお勧めです。
また、地植え株だけでなくテラコッタなど、鉢からも水分が蒸散するタイプのコンテナ栽培でも、マルチングは効果があります。数ある材料の中からご自分の庭などの条件、テイスト、ご予算にあったマルチング材を選びましょう。地域によっては簡単に手に入るものもあれば難しいものもあります。私は地域でとれるものを利用するのが一番良いような気がします。
マルチング材の例
腐葉土、バークチップ、砂利、他
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