(福島県双葉郡・PN Tokiko-sunさん)
鈴木さんは2001年春からこれまで4回連続でコンテストに参加されていらっしゃいます。そして第2回での入賞から第3回の大場賞、第4回のキリンここち開花賞と連続3回入賞の実績も確かなもの。
作品を見ると、ハート型のトピアリーを作ったり、おどり葉ボタンで立体的なアレンジを仕立てたりと、なかなか多様なアイデアをお持ちの方のようです。さっそく鈴木さんのお庭づくりをのぞいてみましょう。
木を使って和と洋をコーディネート
幹線国道から少し離れた静かな住宅街に建つ鈴木邸。そのお庭のテーマは、『和と洋が仲良く隣り合う庭』。錦鯉がゆら~っと優雅に泳ぐ池があるかと思えば、枕木を上手に使った洋風ガーデンを発見!とさまざまな顔を持つお庭なんです。
もともとは和風の住宅のお庭に、鈴木さんが始めたガーデニングをプラスして幅広い魅力を出していったとか。和風の庭に洋風ガーデニングなんて聞くと、一見ミスマッチのような印象を受けますが、そこが鈴木さんの腕の見せどころ。持ち前の研究心と美的センスの良さで工夫して、訪れる人には違和感を感じさせません。
工夫のひとつは「木を素材として上手に使う」こと。
例えば、庭の奥にある池の前には、大きな枕木が横たわっています。朽ちて自然に生じた割れ目に土を盛って、パンジーを直接植え込んでいます。自然をそのまま受け入れて利用する「和」の精神で「洋」の花々を植えている、といえるでしょうか。
ところで、訪れた4月中旬はちょうど桜の季節。お花友達からもらったという桜の切り枝を池に飾るなんて、イキな演出も心憎い!
コンテストの賞品発見
「このプランターは、コメリさんのガーデニングコンテストの賞品でいただいたものなんですよ。」と鈴木さんが教えてくれるまで、私は全く気がつきませんでした。確かに、1年前の春に入賞賞品としてお届けしたアンティークプランターです。過度なツヤも落ち、木の質感が増して植物となじんでいます。鈴木さん、大事にお使いいただいてありがとうございます。
手作り花壇は美しい花色に飾られて
玄関を入って右手には、枕木で囲まれた大きな花壇を作りました。青と黄色のパンジーが描く美しいコントラストの花畑の中に、スッと伸びる白系と赤系のチューリップ。グリーンの葉っぱや、合わせて、それはまるでディズニーのアニメーションに出てくるよう。素直に花色の美しさを感じる花壇です。
仲間とのコミュニケーションも活発に
「ガーデニングを楽しんでいると仲間が増えていく」ということをよく耳にします。「同じ趣味の話がわかる人」という意識が横のつながりを大きなものにしていくのでしょう。もちろん鈴木さんも例外ではなく、お花友達を自宅に招いたり、インターネットで関東や九州にいる友人とお庭の写真を見せ合ったりという時間をとっても大切にしています。
地元のハーブ愛好会に所属し、「珍しいお花はない?」とお互いに情報交換をする鈴木さんは、前向きなガーデナーさんでした。
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