バラの育て方
分類と系統

バラ園芸種の祖先である原種バラ

ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ)

原産国:日本
花色:
花径:約2.5~3cm
花弁数・花形:約5枚
特徴:花期は5~6月。日本の原種で、強健でありバラ改良の基本種となっており、現在のポリアンサ系、フロリバンダ系に至っております。

ロサ・シネンシス(コウシンバラ)

原産国:中国
花色:濃桃
花径:約5~6cm
花弁数・花形:約10~15枚
特徴:四季咲き性であり、ガリカ系のバラと交雑が繰り返されることにより現在の四季咲き性の大輪系が確立された大切な基本種です。

ロサ・アルバ

原産国:ヨーロッパ
花色:
花径:約6~8cm
花弁数・花形:半八重咲き
特徴:1597年以前から栽培されていた記録があります。

ロサ・ケンティフォーリア

原産国:南ヨーロッパ
花色:淡桃
花径:-
花弁数・花形:約100枚
特徴:アルバ系とダマスケナ系の雑種系と言われるが、紀元前数千年からの自然実生です。

ロサ・ダマスケナ

原産国:小アジア
花色:淡桃
花径:約6~8cm
花弁数・花形:約20~30枚
特徴:ヨーロッパには16世紀に入ったと考えられるが、紀元前に移入したとの説が有力。ダマスク系の香りがします。

ロサ・ガリカ

原産国:アジア近東~小アジア
花色:ローズピンク
花径:-
花弁数・花形:一重咲き
特徴:近東から小アジアの自生種がヨーロッパに渡り、自生化したと考えられ、フランスで栽培されました。

ロサ・フェティダ

原産国:イラン、イラク、アフガニスタン
花色:濃黄色
花径:約5~7cm
花弁数・花形:約5枚
特徴:1542年頃に、ヨーロッパに入り、中東にあったと思われます。

ロサ・ウィクライアーナ(テリハノイバラ)

原産国:日本
花色:
花径:約5枚
花弁数・花形:約5枚
特徴:花名は葉が照り輝く意。日本の原種。19世紀末フランス、アメリカに導入され、改良されて現在の観賞用ツルバラの基礎を作りました。


バラの主な系統

ハイブリットティーローズ
(HT:Hybrid Tea Rose)


特徴:幾多の交雑の結果できた四季咲き性の現代バラの系統です。バラの中で花が最も大きく、剣弁高芯咲きの花形を持っています。また、一枝単花咲きの花が多く、花色が豊富なのも特徴です。バラの系統の中でも香りの幅が広い系統です。

フロリバンダローズ
(FL:Floribunda Rose)


特徴:「フロリ」は“花”を、「バンダ」は“束ねる”を意味し、文字どおり房咲きに花をつける種類のバラです。小輪のポリアンサ種と大輪のハイブリット種を交配させたものが基になっています。HTのように大輪ではありませんが、花形は一重から半八重、HTタイプまで変化に富んで花色も豊富です。また四季咲き性が強いのも特徴。

クライミングローズ
(CL:Climbing Rose)


特徴:フェンスやアーチに這わせて庭を立体的に演出するのがツルバラです。現代のツルバラは、 ・ランブラー系(一季咲き、小輪から中輪) ・大輪咲き系  (四季咲き、大輪」から中輪、枝幹が2m以上伸びる) ・枝がわり系(木バラの突然変異)の3つの系統に分けられます。

ミニアチュアローズ
(Min:Mimniature Rose)


特徴:ミニアチュアの原種として有名なのはコウシンバラの矮性(わいせい)種。これに色々な園芸品種をかけ合わせて作られた矮性がこのミニアチュアローズです。小輪咲きの四季咲き性のバラです。


バラの花の形

剣弁高芯咲き

ハイブリッドティー系に多い


ロゼット(多芯)咲き

オールドローズ、イングリッシュローズに多く見られる


カップ(盃状)咲き

イングリッシュローズに多い


一重咲き

原種や一部の交配種に多い


参考資料:
  • 「趣味の園芸」(NHK出版)
  • 「人気品種と育て方『バラ』」(NHK出版)
  • 「ばら花図譜」(小学館)
関連情報:

関連ページ:
園芸館 菜園&ガーデン倶楽部

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