
4.改良用土

改良用土というのもたくさんあります。
ここには書いていませんが、私は木炭の粉や、炭を細かく砕いたものを土に混ぜて、物理性のよい健康な土にしています。細かな隙間がたくさんあるので、そこに有用な微生物がたくさん住み着いてくれるし、植物に必要なミネラルや微量栄養素も供給してくれるんですよ。連作障害や病気の出る土に混ぜても健康な状態に戻すことが出来ます。
またパイウォーターシステム応用の土壌改質剤はお気に入り。どんな土でも、全体の5%ほど混ぜるだけで、生体エネルギーを高めてくれる元気な土になり、次の年でも土はふかふかです。化学肥料や消毒で疲れきった土がよみがえりますよ。パイウォーターシステムについては次回の「水のはなし」の中でもう少し詳しくお話しましょう。
一般的なものをご説明しますね。
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腐葉土: |
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広葉樹の落葉を腐らせたもので、日本で最もよく使われる改良用土。赤玉土と組み合わせるだけでも結構いい土が出来る。通気性、保水性、保肥性に優れる。市販の物の中には熟成が十分でないものがあるので、コンテナの中で発酵して根腐れの原因になったりすることも。色が黒く、ある程度葉のカタチが崩れているほうがよいが、崩れすぎは排水性が悪くなるので要注意。針葉樹の葉が混じっている場合、時に成長阻害が起きることもある。
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ピートモス: |
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ミズゴケやスゲなどが堆積して分解(腐食)して出来た土。もともとは酸性が強いが石灰などでPH調整済みのものは腐葉土と同じ扱いで使える。無菌で、品質も安定しているため室内栽培によく使われる。
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堆肥: |
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牛糞堆肥やバーク堆肥などがよくみられる。腐葉土と同じ働きをするが、肥料分をより多くふくむ。土をふかふかにする効果は高く、腐葉土と併用するとよいが、やはり完熟していないものも多く、どちらかというとコンテナよりは庭や花壇などの地植え向き。 |
5.土壌調整用土

これも土の物理性をよくするのに使われているものです。
以下のようなものがあります。
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バーミキュライト: |
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蛭石は外観が雲母とよく似た粘土鉱物で、通常はこれを焼成したものをいう。層状の構造で保水性、保肥性に優れる。化学的に安定で非常に軽いためハンギングバスケットや室内栽培に調整用土として利用することもできる。単体では鹿沼土と並んで挿し木によく利用される。
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パーライト: |
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真珠石を高熱処理して膨張させたものでみずもち、通気性がよく、非常に軽い。粘土質の土の改良材やコンテナなどに。
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シリカ(ケイ酸): |
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非結晶性のシリカ(ケイ酸)で、淡水珪藻土を粉砕、焼成したもの。土の酸度を調整したり、天然のミネラルを補給したりする。吸水性が高く、自重の約135%を瞬時に吸水するため、土壌の隙間に水がたまらない。水はけの良い、根腐れしない土に。
また悪性ガス(土中の)も吸着する。 |
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