発電機特集
発電機の選び方工事現場やキャンプ場、また、DIYの作業シーンなど電源が取れない場所で大活躍の発電機!発電機特集では、ヤマハ、KOSHIN(工進)、HONDA(ホンダ)など各メーカーの発電機を取り揃えました。発電機の選び方、発電機の使い方など、How to情報も詳しく解説しています。
発電機とは


燃料を使ってエンジンを稼働させ、装置内のコイルや磁石を回転させることで電気を得る装置を発電機といいます。身近なところでは工事現場やキャンプ場、また、DIYの作業シーンでも見かけることのある発電機。電源が取れない場所で、電気をエネルギーとして使用する機器を使用するために欠かせないものです。
また、最近では仕事や趣味の現場だけでなく防災を目的として、会社や家庭用に発電機を購入されるケースも増えてきており、身近な存在として注目が集まっています。
その中でもインバーター発電機とは、周波数を安定した質の高い電力の供給することのできる発電機です。従来の発電機は周波数が安定せず、パソコンなどの精密機械に対応していませんでした。インバーター発電機なら、家庭で使用している安定した電気と同等の質の高い電気を使え、パソコンなどの精密機械の電源としても問題なく使用可能です。また、従来型の発電機よりも省エネかつ騒音も小さいというメリットがあります。さらに小型で軽量なので、持ち運びも容易。家庭用としては、とても適した発電機と言えます。
発電機の選び方
発電機を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
接続する電気機器の消費電力に応じた発電機を選ぶ
まずはどのような利用シーン、環境で使うのか、さらに、どんな電化製品を繋ぎたいのかなどを考えましょう。複数の機器を接続しようとした場合には、使用する発電機の定格出力によっては電力供給が間に合わなくなってしまうこともあります。そのため、発電機で使用する電化製品の起動電力と消費電力のワット数をあらかじめ把握しておく必要があります。
注意が必要なのは、モーターを動かす電気機器によっては、動き始めるときに通常の消費電力よりも大きな起動電力を必要とする製品があるということです。起動電力とは電気を必要とする機器が、起動するために必要とする電力のことです。消費電力はその機器が動き続けるために必要な電力になります。この起動電力は機器によって大きく変ってきます。ものによっては表示されている消費電力の3~4倍もの電力が必要になることもあるので、注意しなくてはなりません。
複数の電気機器を使用する場合は必要発電量を合計した数値を目安に発電機を選びましょう。
《 (例) 液晶テレビと冷蔵庫を一緒に使用する場合 》

電気機器 | 消費電力(W) | 必要発電量(VA) | |
---|---|---|---|
必要発電量が 消費電力とほぼ同じ機器 |
トースター | 600 | 600 |
1000 | 1000 | ||
電気ポット | 400 | 400 | |
800 | 800 | ||
炊飯器 | 500 | 500 | |
1200 | 1200 | ||
ホットプレート | 700 | 700 | |
1300 | 1300 | ||
液晶テレビ | 100 | 100 | |
必要発電量が 約2倍の機器 |
ディスクグライダー | 600 | 1000 |
電動ドリル | 250 | 400 | |
600 | 900 | ||
電動丸ノコ | 800 | 1200 | |
電子レンジ | 800 | 1500 | |
1300 | 2500 | ||
エアコン | 1000 | 2000 | |
必要発電量が 約3~4倍の機器 |
深井戸ポンプ | 600 | 1800 |
水銀灯 | 100 | 300 | |
300 | 800 | ||
冷蔵庫 | 100 | 300 | |
200 | 800 | ||
エアーコンプレッサー | 500 | 1500 | |
水中ポンプ | 100 | 300 | |
500 | 1500 |
サイズ、重さで選ぶ
発電機は、小型のものでも想像以上にかさ張り、また重量もかなり重いものです。より出力の高いものほど基本的には大きく重たくなると考えてください。たとえコンパクトな設計のものでも、本体重量は20kg~と女性が一人で運ぶには結構な負担になります。
大きさや重さがあまりに大きな負担になる場合、アウトドアレジャーや防災用としては使いにくいこともあります。メーカーのカタログなどでサイズと重量は必ず確認しておきましょう。出力やタイプだけでなく、利用の目的や使い方、自分や家族が持ち運ぶことができるのかなども考慮したうえで選ぶようにしましょう。また、発電機に合わせてそれを運ぶためのキャリーなども一緒に揃えておくことをオススメします。
使用する燃料で選ぶ
発電機に使用する燃料は主にガソリンですが、使用しやすいカセットボンベなどもあります。
多くの製品に使われているガソリン

発電機の主な燃料はガソリンです。カセットボンベを使ったガス式の製品も比較的多いのですが、それらに比べると発電コストが安く、長時間の運転が可能というメリットがあります。
ただ、燃料のガソリンには使用期限があり保管中に劣化するので、防災用として使う場合は、燃料の適切な管理が必要になります。
保管しやすいカセットガス

ガソリンよりも保管がしやすいのがカセットボンベです。すぐに手に入り手軽なカセットガスを使用するので、キャンプやBBQなどのレジャーや、災害時の非常用電源用などで注目されています。
ガソリンに比べると出力が低く、製品も少ないのが現状です。発電コストが高いためボンベの容量の問題で長時間の発電には向かないので、発電機を日常的に使う場合には向いていません。
防音性能で選ぶ
発電機はエンジンを搭載しているため、どうしても騒音は避けられません。しかし、発電機のタイプによって、防音性能が変わるので使用場所によっては防音性能も重要な機能になってきます。特に市街地で使う場合には、防音性能が高い製品を選ぶ必要があります。屋外で騒音の気にならない現場作業などの場合はオープンフレームタイプの方がコスト的にはお得になるので使用場所によって発電機を選ぶことも大切です。
従来のフレームタイプ

エンジンがむき出しになったタイプの発電機です。エンジンにカバーがないため、音と振動が直接伝わり騒音は大きくなりますが、その分メンテナンスはしやすくカバータイプよりも比較的高出力。
防音性能が高いカバータイプ

エンジンがカバーで覆われたタイプです。カバーがあるため、騒音が抑えられます。 また、発電機によっては使用電力量に合わせてエンジンの回転数を調節する機能が搭載されており、不必要な回転が抑えられ、さらに防音効果が高くなります。