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レンガや枕木といったホームセンターで手に入る材料を使って本格的なバーベキューコンロ作りに挑戦してみましょう。
コメリの“レンガ師匠”と、コメリ・ドットコムHowTo取材班が実際に手がけた様子を紹介します。
■ 用意する材料
・ 耐火レンガ・・・420個
・ 枕木
敷き用の半割りサイズ:1200mm×200mm×75mm・・・4本
・ 洋風敷き砂利(レッド)・・・10kg×3袋
・ 洋風敷き砂利(ホワイトグリーン)・・・10kg×7袋
・ セメント・・・25kg×3袋
・ 砂・・・土のう袋×4袋
・ 路盤材(砕石)・・・土のう袋×2袋
・ バーベキュー用の網と鉄板
路盤材を敷きます
今回は作るバーベキューコンロは、 タテ1000mm×ヨコ1000mmのサイズです。コンロの周囲を1200mmの枕木で囲んで、レンガだけのコンロに格調高い質感もプラスしようという計画です。
レンガを施工する際に最も重要と言えるのが、下地作りです。レンガを敷き詰める時ほどの深さは要らないまでも、表面のでこぼこを平らにならすため5cm程度掘り下げる必要があります。
スコップで大まかに広げます
掘ったあとは下地となる部分に路盤材を敷いていきます。路盤材は「砕石」の名でも販売されています。砂利よりも石一つ一つの形が「くさび形」に近く、上からの圧力で踏み固められやすいのが特徴です。土のう袋から開けたら、スコップ等で平らにしていきましょう。
これが便利なコンパクターです
さて、ここで紹介するのが 『コンパクター』です。機械そのものの重圧と上下に細かく震動する接地面のおかげで、とてもスムーズに下地路盤を踏み固められます。使い方は簡単で、エンジンをかけたらあとは勝手にコンパクターが前進してくれます。カタカタカタ・・・と本体を上下に震動させながら地面を這う姿は、道路工事現場でのプロの仕事を連想させます。操る姿は文句なくカッコイイです。
機械を使えば簡単・キレイに仕上がります
コンパクターを使わない場合は『ガーデニングとんとん』で踏み固めていきましょう。敷いた路盤材の上からトン、トン・・・と突き進みます。
全体を踏み固めたら、コンロの周囲を固める枕木を写真のように敷きます。枕木のサイズが1200mm×200mm×75mmなので、外周は1辺1200mmでも内側は1辺1000mmとなります。バーベキューコンロが作られるのはこの内側の部分です。
ところで、ここでは厚みが普通の枕木の半分である「半割りサイズ」の枕木を使用しています。これは下地を深く掘る労力を軽減するためです。
つまり、枕木は地面と同じ高さまで埋めたい、でも深く掘り下げるのは大変だというのがその理由です。
セメント1に対し砂は2~3
レンガを積み上げていくためのセメントを作りましょう。
タフ舟などの大型容器に
砂:セメント=2~3:1
の割合で入れよく混ぜます。
よく混ぜます
この混ぜたものをバケツに移し、水を加えてレンガゴテでよく練ります。
固さは耳たぶほどです。
水を加えてよく練ります
バーベキューコンロを作るには約400個ものレンガを使います。どんどん積み上げていくので手際よく作業するための工夫も必要です。
耐火レンガは水に濡れないようにしましょう。
濡れてしまった場合は、十分に乾燥させてから使用するようにしましょう。
枕木に沿うように塗ります
練ったセメントをすくい上げて、レンガの横の長さと同じ幅ぶんだけ置いていきます。置いていくと言うよりも「塗っていく」のイメージです。
塗ったセメントの上にレンガを設置します
枕木に沿うように1辺を塗り終わったら、レンガをセメントの上に置きます。手でグッと上から押さえて固定したら、次のレンガをまた置いて・・・とリズミカルに進めましょう。1段目のレンガは、置いた時に周囲を囲った枕木と高さがと揃うようにするのも忘れないようにしましょう。
施工日の天候や気温にもよるが、夏などは練りセメントも塗ったそばからどんどん乾燥が進むのでスピーディーに作業することを第一に心がけましょう。
レンガは隣のレンガとのすき間(=目地)を作りながら等間隔に敷いていきます。1段目は枕木と直角に交わる方向に敷くのもポイントです。
水平を確認しながら作業を進めます
1辺敷き終わったら、水平器で高さが揃っているか確認しましょう。敷く事ばかりに一生懸命になって、バランスが崩れていませんか。せっかく施工したバーベキューコンロも、地面と平行になっていないのでは使いにくくてしょうがありません。
飛び出たものは叩いて高さ調整します
飛び出ているものはハンマーの柄などでトントンと叩いて調整が必要です。
シミュレーションで2段目以降をイメージします
仮置きで失敗を防げます
実際に2段目以降を積んでいく前に、セメントをつけずレンガを 「仮積み」してみましょう。頭の中でシュミレーションすることが「やっちまった!」という失敗を減らしてくれます。
1段目の目地を埋めましょう
2段目のレンガは1段目と交差する状態、つまり沿う枕木と水平方向に積み上げていきます。仮に、1段目のレンガを東西方向に敷いたとすれば、2段目は南北方向に積みます。
3段目も2段目と同じ方向で積んでいきます。こうして、バーベキューコンロを横から見たときに「互い違い」を出すことができます。またこうする事で、ガタガタせず水平も取りやすいバーベキューコンロ作りになります。
積む方向に注意しましょう
それでは2段目を積みはじめましょう。いや、その前に1段目の目地を埋めるのをお忘れなく。練ったセメントをレンガゴテを使ってレンガの目地に入れていきます。積んでしまった後では下の段の目地埋めはできないので注意しましょう。
3段目まで積み上げた状態です
無事、1段目の目地は埋め終わったでしょうか?そしたら1段目のレンガの上に練ったセメントを乗せます。セメントはレンガの長辺に沿って2本のレール状に乗せます。この上からレンガを置いて押さえると、中のセメントがつぶれてクッションの役割を果たし、ちょうど良い状態で固まります。
脇から出たセメントは半乾きにして取ります
2段目以降のレンガ積みは、目地を埋めて、セメントを乗せて、レンガを置いて・・・の繰り返しです。ここで一つ注意したいのは下の段のセメントが「半乾き」になったのを確かめてから上の段のレンガを積むことです。セメントが乾かず柔らかい状態でどんどん積み進むと、下のセメントでレンガが滑って斜めに積んでいってしまいます。
また、作業中もセメントはどんどん乾いていくので作業をする時は「目地を埋める人」と「セメントを乗せてレンガを積む人」の2人1組で進めるのが効率的です。時々、積み上げたレンガの列が傾いていないかチェックしながら積んでいきましょう。
7段目まで積み上げた状態です
7段目くらいまで積んできたら手を休めて、ちょっと離れたところから見てみましょう。大きな仕事をしている充実感が沸いてきませんか。「コの字」型にそびえる姿は、もう誰が見ても花壇ではありません。バーベキューコンロです。完成して仲間と使っているシーンを思い浮かべながら、作業を続けましょう。
バーベキューコンロであるからには、網や火床となる鉄板を乗せる部分を作らなければならない。鉄やステンレスのパイプを目地に挿し込んで渡す方法もあるが、今回はレンガを左右からはみ出させて網を乗せる「足」を作ってみた。
・入口は低く
まず、左右の一番入口に近い部分のレンガは7段目を最後に積むのをやめる。こうすることで腕がより一層コンロの中まで届きやすくなる。作業性を高めるための設計だ。
・レンガをはみ出させて台作り
11段目と14段目は、写真のように外周は枕木と水平方向に1列のレンガ、左右の内側はレンガの長さ半分をはみ出させる格好で積む。内側にはみ出させておいたレンガは、自分の重みでボトッと落下してしまうので、別のレンガを「押さえ」代わりに使ってセメントが乾くのを待つ。
一人が並べながら、一人が同時に押さえていく
7段目の左右はこのようにはみ出させた
セメントが乾くまで20~30分静かに待つ
12段目以降はレンガ長辺1/4分を外側にはみ出させ、さらに14段目は11段目と同様に内側に出している
レンガを“半分置き”させるテクニック
今回のバーベキューコンロ作りで、ポイントとなる部分がここだ。半分はみ出させるという積み方を間違えないことと、レンガを静かに固定させることに気を付けよう。今回の押さえには、別の大きな種類のレンガを使用した。
この状態から山を作る
2段の台を作り終わったところで、機能としてのバーベキューコンロはすでに完成した。だが天面がやや寂しい。せっかくレンガを使ったDIYなんだから世界に一つしかないオリジナルデザインにしたい。ということで、天面に山をイメージした装飾をつけることにした。
どんどん積み上げて
16段積んでまだ余っているレンガを、階段状に積み上げていく。左奥のコーナーに向かって徐々に高くなるデザインで、さらに6段積み上げて完成。
頂上へ到着
・目地を水で洗い流す
積みが終わったところで、内側・外側にはみ出している目地のセメントをきれいに洗い流そう。片手にはホース、片手にはナイロンブラシを持って水をかけながら目地を磨いていく。半乾きの状態だったセメントがポロポロと落ち、レンガもしっとりと水に濡れてバーベキューコンロも美しく変身だ。
水をかけると一層美しく見える
化粧砂利は7袋使った
バーベキューコンロの内側は路盤材が、枕木の外側は土が露出したままだ。このままでも良いのだが、ここはひとつ化粧砂利を敷いて美しく仕上げてみたい。
「使ったのはコメリオリジナル商品『ガーデンクラッシュ』。色は穏やかなピンク色の「ピンク」と淡い緑がかった白色の「ホワイトグリーン」を選び、飾ってみた。これで完成だ!
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今回使ったレンガはコメリのレンガプロから注文できます。
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