冬は、気温の著しい低下で、「気が付いたら水道管が凍結してしまった!」という経験はないでしょうか?
お風呂がつかえない・洗濯機が回せない・食事の準備ができない!など日常生活に支障がでてしまいます。
これを機会に水道管の凍結防止の対応方法を覚えておくと、いざという時に役に立ちます!
作業を始める前に、使用する水道管の仕様を確認の上、作業を行ってください。
一般家庭の水道管の径は、JIS規格で決まっており、13(1/2)㎜と20(3/4)㎜があります。ご家庭の水道管のサイズを確認してから、部品を購入しましょう。
一般的に最低気温が氷点下になることが原因で、水道管内の水分が凍結する場合があります。
また、凍結すると水が凍って体積が増すことが原因で、水道管内の水分が膨張し、水道管が破損するケースもあります。
使用する凍結防止商品
水道凍結防止帯SHタイプ
※セット内容
本体
ビニタイ
保温テープ
給湯管/給水管兼用タイプ
耐久年数 約5年
ヒーター線から発する熱を水道管へ巻き付けることで、凍結の発生を防止します。
水道管のサイズに合わせて、ヒーター線を図のように巻き付けます。
巻き付け方は、ゆるく、一様に巻いてください。
ヒーター線は、ビニタイ又はビニルテープで水道管へ固定してください。
サーモスタット部は、巻付範囲のほぼ中央に固定します。この時、サーモスタット部は水道管へ密着させてください。
凍結深度まで土中は最低10㎝以上ヒーター線を巻いてください。
※取付け方の注意点
保守点検および交換のできない場所へは取り付けないで下さい。
ヒーターを傷つけたり、劣化したことに気づかず、凍結の原因になります。
樹脂管やホースには使用しないで下さい。
ヒーターの被覆材に含まれる成分が、樹脂管に悪影響(軟化や亀裂の発生)を与える恐れがあります。
サーモスタット部はていねいに扱ってください。また、サーモスタット部は他の熱源の影響を受けない場所に取り付けてください。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
ヒーターの取り付けにあたっては、下記の点にご注意ください。
なお、100℃以上となる高温部には取り付けないでください。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
A.SHタイプの水道凍結防止帯はヒーターの材質が軟質塩ビとなっていますが、これを樹脂管(塩ビ管・架橋ポリエチレン管・ポリエチレン管・ホースなど)に使用すると、 配管を傷めるおそれがあるため使用できません。(ヒーターの軟質塩ビに含まれる化学成分が、樹脂管に悪影響を与えるおそれがあります。)
A.ライニング鋼管は、鋼管の内部に硬質塩化ビニルを被覆した管です。
ライニング鋼管の中の水を抜いた状態で通電すると、配管内部の塩ビを傷めることがあります。
これらの配管にヒーターを取り付ける場合には、管内の水を抜かずにご利用ください。
A.基本的には、取り付ける配管の長さに合ったヒーターを選択してください。(配管に対してあまりにも長いヒーターは使用しないでください。)
ヒーターを空気中に出す場合は、ヒーター同士が接触しないようにしてください。(火災や異常過熱、漏電の原因となります)
A.冷え込みが厳しい環境の場合、ヒーターを取り付けていない場所が凍結するおそれがあります。
ヒーターの取り付けが難しい場合は、配管内の水抜きをするなどの方法で凍結防止を行ってください。
A.※機種により動作温度が異なります。また、温度調節器(サーモスタット)の動作温度には多少ばらつきがあります。
・SH-0.5~SH-4: ON7℃ OFF13℃
・SH-6~SH-30: ON8℃ OFF17℃
A.サーモスタットが配管温度を検知して、凍結防止帯への通電をON・OFFしています。
例えば配管温度が7℃まで下がった時にヒーターへの通電が始まり、13℃になった時にヒーターへの通電を停止します。
以降はこの動作を繰り返します。そのため、サーモスタットの通電ON・OFFのタイミングによっては、外気温度が低くてもヒーターに通電していない時があります。
A.サーモスタットがONしていないと導通テストができないため、まずは下記「サーモ動作チェック」の方法でサーモスタットをONさせる必要があります。
<配管に取り付ける前のヒーター>
下記のa)またはb)の方法でサーモスタット部を冷やしてください。
a)製品をポリ袋に入れ、冷蔵庫の冷凍室に15~20分程度入れてサーモスタット部を冷やす
b)市販の冷却スプレーを使用して、サーモスタット部を冷やす
<配管に取り付けられた状態のヒーター>
保温材を外して、サーモスタット部を冷却スプレーで冷やす
サーモスタットをONさせた後に、通電してヒーターが温まれば正常と判断できます。
テスターをお持ちの場合は、電源プラグの刃の部分で抵抗値を測定することで導通を確認することができます。
A.水道凍結防止帯は防水処理をしているため、一時的に雨が当たる程度であれば問題ありません。
但し、常時水没する(または水が当たる)環境での使用は想定していません。
A.配管の保温の状態をできるだけ同じにするため、保温材の種類はできるだけ統一してください。
違う種類の保温材を使用する場合は、ヒーター毎に保温材の厚さを統一しないと、配管凍結や異常過熱の原因となることがあります。
A.配管の凍結やヒーターの過熱の問題が発生するためです。
給湯管側にサーモスタットが取り付けられている場合は、給湯管が温まっている状態が長くなるため、給水配管側が凍結するおそれがあります。
給水管側にサーモスタットが取り付けられている場合は、給湯状態でヒーターに通電されると、ヒーターの耐熱温度を超えてしまうおそれがあります。
A.保温材が溶ける等の問題が発生する可能性があります。
また、凍結防止効果が得られないと考えられます。必ずヒーターを配管に直接取り付けた後に、保温材を取り付けてください。