精米とは、玄米のヌカ部分を削り落として白米にすること。と言っても一粒一粒を削っていたのでは日が暮れてしまいます。
そこで登場するのが機械的に精米をする「精米機」。
ただ玄米を白米にするだけでなく、玄米の栄養を残しながら「7分づき」「5分づき」などに精米してくれます。
精米機の特徴としくみを見てみましょう。
胚芽には、ビタミンB群はもとより“長寿のビタミン”と言われるビタミンEや、大豆に匹敵する良質のタンパク質などの栄養素がたっぷり含まれています。
白米にした米の寿命は、7日程度までと言われています。それ以上日が過ぎると酸化作用して胚芽は死ぬと言われているほどです。
玄米の構造はヌカ層で、胚芽・胚乳がしっかりと覆われていますので、中身はほとんど酸化しません。
つきたてのおいしいお米を食べることが健康に最も良いといわれています。
毎日精米すれば、新鮮な米ヌカを毎日手に入れることができます。
油を敷かないフライパンで2~3分炒めると香ばしい「煎りぬか」になるほか、ぬか漬けや、あく抜きなど様々な用途に利用可能です。
ワンパス方式 | 循環方式 | |
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![]() 筒状の精米スクリーン内に落ちてきた米がその中心で回転するローターとの間で同時に回る |
![]() カゴの中で洗濯機のようにグルグルと米を回しながら米同士を摩擦させる |
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精米時間 | 5合を約2分半 | 5合を約5分 |
米割れ | ほとんどなし | 5合を約5分 |
連続精米能力 | 約4升 | 約5合 |
白米精米 | 1回でOK | 1回では不十分 |
再起動装置 | あり | なし |
使った精米機:丸山製作所 精米機 HR-5DK
精米機の中はどうなっているのか?店頭ではわからない内部のしくみをのぞいてみると…。
正面にあるネジを手で外してフタを開ける。
これが精米機の内側。思ったより機械はコンパクトです。
機械についているふたをネジを回して外します。
中心についているのがこの「刃」。
このローターが回転してお米を前に押し出します。
1合の玄米を精米します。天板を開けてお米を入れます。
1合の玄米を入れた状態。ここでスイッチを入れます。
玄米は下にどんどん吸い込まれていき、ローターが回転しているのが見えます。
下に2つついている「ホッパー」に精米したお米とヌカがそれぞれたまります。
メニューはこのダイヤルで設定。
左上から、玄米、3分づき、5分づき、7分づき、精白米。色の違いが分かりますか? すべてこの機械でできます。
精米し終わった後は、刃の部分にこのようにお米が残ります。
精米されたお米は刃の内側に、ヌカは網目から押し出されて外側につきます。
外側についたヌカはこのように付属のブラシで取りましょう。月1回のメンテナンスで機械は長持ちします。
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